あけましておめでとうございます!
イエログを本年もよろしくお願い致します。
今回は、耐震等級について解説をしていこうと思います。
なぜこの記事を書こうとしたのかというと、10年前の東日本大震災、そして今年1月1日にあった能登地震が発生してその地域に住んでいた方に多くの被害がありました。
被害にあわれた方、ご冥福をお祈りします。
では、さっそく本題に入っていこうと思いますが、
まず始めに言えるのが、耐震等級3を取ることは必須だとお考え下さい。
東日本大震災と言い、能登地震と言い家が倒壊してしまうことはとても心苦しいことです。
だからこそ、耐震には多少費用が掛かっても導入すべきと考えます。
いつなんどき、大きい地震が起きるかどうかは正直誰にも読めません。
何かが起こってしまった後から考えても遅いです。
だからこそ、工務店選びにも注目してもらいたいですが予算をかさばらないためだとか、家にもう少し予算を当てましょうと言ってくる住宅会社は選ばない方が賢明です。
なぜかというと、お客様のコトを一切考えていないからです。選ぶ選ばないはお客様の自由ですが、しっかり耐震等級の最高レベルである3を勧めてくれる住宅会社を選ぶことをおススメします。
ではその耐震等級3についての解説をしていこうと思います。
まず、始めに耐震等級3とは?
耐震の等級の中でも最高峰レベルの性能です。
位置づけとしては、震度6強~7レベルの1.5倍の力に対して、倒壊・崩壊しないような強度が求められます。
これが最高峰なので、出来るだけ自信を守るためにも導入することをおススメします。
では耐震等級3にするには何を気を付けるべきなのか?
ポイントは
・床
・壁
・屋根
・基礎
になります。
一見、耐震等級3を取るには家の構造などを強くすれば取れるんじゃないの?となりがちですが、違います。
理由としては家は全体で支えあっている建物です。どこかが抜けてしまうと家がグラついてしまうのがわかりますよね。
これは床も一緒です。床が抜けてしまうと家を支える部分に穴が開いてしまうので強度が落ちてしまいます。
床では、火打ち(土台に付ける補強材)や床の釘の本数を増やして強固にする必要があります。
壁を強固にするには、
①筋交いを増やすもしくは、②耐力壁を足す
事が必要です。
Q.筋交いとは
家の柱部分の間にクロスに木材を入れて強度を増すことです。
Q.耐力壁とは
家の柱部分まるごと埋めるように壁を付けることです。
こうすることによって壁倍率を上げることが出来ます。
家自体は軽い方が耐震に強いと言われています。
そこで考えるのが屋根についてです。
家の上の方が重いと揺れやすいというのがわかりませんか?
例えば、人に例えてみましょう。スーパーなどで買った買い物袋を頭の上まで上げて持つのと、手を下ろして下で持つのとでは、体のグラつき具合が全然違うのがわかるでしょう。
これは家も同じです。家の上の方が重いと家がグラつきやすくなるということです。
だからこそ軽くするためには屋根の材質を変えてみるといいかもしれません。
では軽いもの順に屋根素材を並べていきましょう。
1.ガルバリウム鋼板 ➡ 6kg/㎡
2.アスファルトシングル ➡ 12kg/㎡
3.樹脂繊維セメント ➡ 20kg/㎡
4.スレート ➡ 21kg/㎡
5.瓦 ➡40kg/㎡
数字はモノによって多少変化がありますが、それぞれの重さはそれぐらいです。結論をお伝えするとガルバリウム鋼板を使用すれば家は強固なものになり、瓦を使うと家がグラつきやすくなるということがわかります。
そこをしっかり考えて設備を決めてあげてください。
今まで話した内容をお伝えすると、壁の材質を増やしたり、床を補強したりなど家に使うものが増えてしまっていますよね。
ということは、その重くなった家を支える基礎部分に負担が増えてしまうので、基礎も一緒に強固にしないといけません。
基礎に関しては、とても説明が難しいんですが
基礎で耐震を取ることは、ベタ基礎を使い地中梁を付けたりなどがあります。赤枠の部分が地中梁です。
このように基礎部分の材料も多くして、基礎も強固にすることが必要です。
では最後にまとめです。
耐震等級3を取ることで必要なポイントは
・床
・壁
・屋根
・基礎
です。
繰り返しになりますが、地震がいつ起きるかわからない時代において耐震等級3は必須です。
私だったら全力で勧めます。というぐらい必要なものです。
地震が起きてしまってからでは遅いです。しっかり事前に対策をして安全なマイホームライフを過ごしましょう。
ではまた次回
イエログ本部