これからの当たり前。LCCM住宅

さて、今回はこれからの当たり前になるであろうLCCM住宅について解説をしていこうと思います。

Q.そもそもLCCM住宅ってなーに？

LCCM住宅とは（ライフ・サイクル・カーボン・マイナス）の略称で、建築に排出される二酸化炭素や廃棄などで起きるエネルギーなどなど家を建てるにあたったライフサイクル（家づくりの工程や終わった後、住んでいる間）すべての二酸化炭素排出の収支をマイナスにする住宅です。

今現在、地球温暖化が進み国として、世界として二酸化炭素排出にはとてもシビアになっており、それを抑えるべくLCCM住宅が出来上がりました。

似ているものとしてはよく聞く、ZEH住宅。
違いはなにかというと、ZEH住宅は太陽光発電などを主に利用して年間に使うエネルギー消費量を０にする。という名目があり、LCCM住宅は建設、居住、廃棄すべてを含めてCO２をマイナスにする住宅です。

要するに、LCCM住宅は国の環境を良くすることが出来、国はそこに補助金をたくさん掛けてくるので、もしこれから家を建てられる場合はそういった部分も視野に入れて検討してみてください。

今現在出ている補助金としては
『LCCM住宅整備推進事業』『サステナブル建築物等先導事業』という補助金を受けることが出来ます。

１．LCCM住宅整備推進事業

補助対象が設計費と建設工事などにおける補助対象工事の掛かった費用の２分の１の額が補助金として利用できます。

１戸当たり最大で１４０万円まで補助金を受け取ることが出来ます。

２．サステナブル建築物等先導事業

新築の性能をZEH基準を満たすもの。その他、運搬や材料、CO2削減や健康などに付随する先導的な技術が導入されている場合などに補助金が発生します。

１戸当たり最大で２００万円まで補助金を受けることが出来ます。

※ただし注意点としては、上記の補助金は全て住宅会社が申請をしなくてはいけないものとなっているので、あらかじめ確認するか事前に伝えておくと事故が少ないかもしれません。

ではLCCM住宅を建てることはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリットは

・快適なマイホームライフを過ごすことが出来る

ZEHやG2などの高性能住宅と同じで断熱性が高くなるので、快適にマイホームライフを過ごすことが出来るでしょう。それに付随して光熱費も同時に安くすることが出来るので、お財布にも優しいです。

・補助金が今だと充実している

国として、LCCM住宅はどんどん推進していきますので今だけでなく長期的に考え優位に立てるとも言えます。今は予算が・・・と考える家族もあると思いますが、年月が経つにつれてLCCM住宅が強制の日がやってくると思います。そういった意味では普通の住宅を建てるよりも長期的なスパンでお得の可能性があるので、１つのメリットとして記載しました。

デメリットは

・初期費用が高い

やはり良い設備を使わなくてはいけないので、住宅の金額的に高くなってしまうのが現状です。住宅ローンとの兼ね合いで建てることが出来ない可能性もあるので、注意が必要です。

・今のところ、情報が早い大手メーカーやビルダーしかできない（と思う）

まだまだLCCM住宅に対応できる住宅会社は少ないのではないでしょうか。こどもエコ住まいの補助金の時もそうでしたが、やはり地域の住宅会社の対応は残念ながら遅くなってしまいます。
そういった意味で地場の住宅会社に任せるとなったときには『時間が掛かる』か『対応できない』と言われてしまうかもしれません。

以上がLCCM住宅でした。
最後、イエログ筆者のまとめに入りますが、LCCM住宅を建てるということはおすすめです。
なぜかというと、『国が全面的に押しているから』『世界規模の問題を解決するための策だから』『最終的にそれが主流もしくはそれしか建てられなくなるから』です。

今建てるとなった場合には、初期費用が高くなってしまい大変な想いをする可能性もありますが、最終的にはそれが主流になってくるかもしれません。

時間が経てば経つほど補助金額は減っていき、『もっと早く建てておけばよかった』と後悔する可能性もあります。
なので、しっかり検討してもらい建てて頂ければ幸いです。