今回は前回に引き続きリフォームと建て替えどっちが良いの?という部分について解説していこうと思います。
前回リフォームについてお伝えしていきました。
今回は建替えについて解説していこうと思います。
以前の記事で
建替え(メリット)
・メンテナンスがしばらくない
・バリアフリー対策万全
建替え(デメリット)
・費用が高い
・間取りが狭くなる可能性
と建替えにもメリットデメリットが必ずあるよということを伝えてきました。それを1つずつ出来るだけわかりやすくお伝えしいきます。
建替えのメリット1つ目は
もちろんそれは言葉通りで建て替えは家を建て替えるだけで新築と変わりません。というか新築です。
なので使う材料によっては30年近くもの間、メンテナンスフリーだったり、仮にどこか不具合があったとしても保険やアフター保証で直せることが多かったりします。
構造や防水などの重要な箇所は、
最低でも10年の保証がついています。これはオプション費用にもなってしまいますが、場合によっては30年~60年、今では100年の長期保証を独自で打ち出している住宅会社もあります。
他にも屋根材や外壁材もメーカー保証がありますので、前回の記事でお伝えしたリフォームと比べると確かに費用は割高になってしまいますが、当面のメンテナンスコストを抑えることが出来ます。
なので、直近での急な出費をあまり考えなくていい面や物理的な構造面や耐久面の強さに関しては安心できると思いますのでメリットの一つとして挙げさせていただきました。
これは建替えをすることにより、自由な間取りを作ることが出来、バリアフリー対策になるということです。
今まで何年も同じ家に住んできて家に対しての不満や不安がたくさん出てきたのではないかと思います。
それをリフォームでは感じている不満の1割しか満たせるかどうかの話なのに、建て替えの場合は現状抱えている不満をすべて解決することが出来ます。
例えばどのような不満があるかというと
〇床に段差があり躓いてしまう
〇階段の上り下り
〇断熱や気密性能が低く寒くて暑い
結果、今まで家に住んでいて感じていた不満を建て替えをすることによって解決することが出来ます。
決して不満だけではありません。上の不満3つの中の3番目にある断熱気密の性能が低くて寒くて暑い部分に関しては、実際の健康被害への影響があります。
お風呂と洗面所の寒暖差によってヒートショックを引き起こして倒れてしまったりということです。
上記のようなリスクを減らすことで快適な暮らしを実現することが出来るのでお勧めです。
続いてデメリットについてお伝えしていきます。
これは当たり前のことですが、リフォームと比べて建替えて新築した場合は費用が高くなります。
ちなみに勘違いしている方も多いので、簡単にご説明すると
建替えをするにあたっては今住んでいる家を解体しなくてはいけません。
なのでその解体費用が発生します。家の大きさにもよりますが、200万円前後掛かってくると思います。
他にも登記関係や住宅ローンを組む方だったら手数料関係など家を買われるご家族によって金額はバラバラですが、100万円~200万円ほど発生するでしょう。
という感じで、他にも仮住まいや引っ越しなどその他に掛かってくる費用が多いということですね。
ただ、1つ良い点もあります。
イニシャルコスト(初めに掛かってくるコスト)はリフォームよりも圧倒的に高いですが、建替えによって住宅性能を上げたりすれば光熱費を削減出来たりメンテナンス費用もしばらく発生しないので、一概にリフォームと比べてどちらが良いかは決めきれません。
これは今ご覧になっているあなたがどういう生活を求めているのかによって分かれてきますので、しっかり自分自身で把握してから家を考えて頂ければ幸いです。
一応、国の制度で住宅ローン減税というものがあり、10年~13年ぐらいの間で、住宅ローンの残高によってお金が返ってくる制度があります。
最初の方で言うと住宅ローンの残債がほぼ満額残っていますので、年間で言うと20万円近く返ってきます。のでそちらも加味した上で考えてみてください。
これは特に東京や横浜などの狭小地にあるあるの話です。
今は昔より法律が断然厳しくなってきているので、同じ大きさの家を建てられない可能性も出てきます。
例えば今は30坪だから、同じ30坪を建てたいと思っていても土地に関しての法律で坪数を縮小しなくては行けなかったり、希望の間取りを建てられなかったりします。
また、家を建て替える(新築する)際、注意しなくてはいけない点があります。
それは旗竿地です。
上の図の通り、旗竿地とはレースとかに使われる旗のような形をしている土地です。
こういった土地はよく見ると思いますが、こういった土地に住んでいて建て替えを考えている方は注意が必要です。
それは接道部(道路の面している土地の間口の長さ)が2M以上ないと法律的に家を建てることが出来ません。
だからこそそういった方はリフォームをせざる負えない状況ということですので気を付けて頂ければ幸いです。
最後簡単にまとめに入りますが、
前回記事で話したリフォームにしろ、建替えにしろそれぞれメリットデメリットがありますが、最後は自分はどっちに合うのだろうかをしっかり把握した上で決めて頂ければ幸いです。
先ほどの話ですが、建替えに決めても自分が住んでいる土地が旗竿地で接道部が2M以下だったら建替えしようとしても法律的にできません。
逆にリフォームを選択したとしても、家の経年劣化は時間と共に進行していきます。
よくあることですが、リフォームした直後に別の箇所で不具合が出たなんてことはよくあることです。
結果、費用を抑えるためにリフォームにしたのに最終的にはとてつもない金額になっているなんてことがありますので、しっかり注意して話を進めていきましょう。