前回、新築のメリットデメリットについてお伝えしていきましたが、
もちろんお客様それぞれの価値観によっては「中古の方がいいよ」という方もいらっしゃるので、後ほど解説していこうと思いますが、中古にもそれぞれメリットとデメリットがあります。
一概に新築は「新しいから」「長持ちするから」だけで判断すると自分の価値観と合わない可能性もあります。
しっかり最後まで読んでいただき、自分自身に合う物件を探してみて頂ければ幸いです。
では早速解説していこうと思います。
中古住宅のメリットは以下の2つです。
1.価格が安い
2.立地の選択肢が広がる
それでは1つずつ解説していきます。
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やはり価格が安いということが中古住宅の最大のメリットだと思います。
車にお金をかける人とどんな車でもいいと言う方がいるように
家に対しても、そんなお金をかけたくない方っていらっしゃるんですよね。
もちろんこれは個人の価値観や先の不安などから起きていることですが、中古住宅を買った方がいいという方も一定数います。
一般的に中古住宅の場合、
年数に応じて経年劣化もするし、知らない人が使っていたかと思うと嫌な方はとても嫌がります。
なので前の人が1年住んでいただけでも家の金額はガクッと下がります。
いわゆる誰も住んでない状態で住むと新築と呼びますが、
だれか1人でも住むと中古に名目が変わるので、資産価値が下がってしまうんです。
よく新築の投資マンションのオーナーになりませんか?という営業が来ると思いますが、それもまさしく同じです。
仮に新築マンションのオーナーになったとしましょう。
管理している部屋に入居者が現れたとして、そのマンションを借りました。その後、入居者が資金に困って1カ月でそのマンションを退去しました。
となっても1カ月前までは新築だったのに、名目上は中古になってしまいます。結論いきなり資産価値がガクッと下がるんです。
ただ、数千万などのメリットはないので注意と見極めることが必要です。
まぁ余談はこれぐらいにしておいて本題に戻っていきます。
最近はエリアや建物の造りによっては新築の建売でも中古住宅と同じぐらいの金額で販売されていたりもします。
建った年数から20年~30年経っている極端に古い中古住宅なら金額のメリットはあるかもしれませんが、築浅の中古住宅の場合だと建売を購入した方が良いケースも多くなっているのでもし、中古を検討しているのであれば、地元の建売と比較してみるのもいいかもしれません。
今、賃貸に住んでいる方は少なからずお子さんの小学校や中学校の場所を気にしながら、その場所を選んでいるのではないでしょうか。
なので、お子さんが既に小学校に上がっているから住む場所は変更したくないとかどうしても実家のそばに家を建てたいなど様々な事情があるかと思います。
ただ、そうなった場合に住みたいと思っている町や地域に土地が希望通りの価格で出ているならいいと思いますが、土地がめったに出ないようなエリアだったりすると希望通りの土地を見つけるのに、何年も費やしてしまうかもしれません。
その場合に、中古住宅を選択肢に入れることが面白いのではないでしょうか。
中古住宅のデメリットは次の3つです。
1.修繕費やランニングコストが掛かる
2.故障をしやすい
3.耐震性が心配
こちらも1つずつ解説していきます。
建物の状態によりますが、
住んでたら早い段階であっちこっちに修繕が必要になる可能性があります。
もちろん中古住宅は名前の通り、中古住宅ですから様々な設備や建材がダメになっています。
もう1つのランニングコストも同じような考えで窓やサッシ、気密性の具合によって冷暖房の効率が圧倒的に悪くなりますので、余分に電気代が必要になったりトイレや給湯器などの設備が古いとこちらも余分に光熱費が必要になったりします。
この修繕費やランニングコストは基本的に住んでいる間永遠に掛かってくる費用になりますので、1つ1つは大した金額ではなくても塵も積もればとても大きな金額になります。
もちろん中古住宅でも性能の高い家はありますが、今の新築より性能が低い家が多くあるので、もし中古住宅を検討されている方は、性能なども視野に入れながら検討されてみるのも1つの手です。
瑕疵担保責任に当てはまることですが、簡単に言うと保証期間内に建物の雨漏りとか結果が見つかった際に無償で直してもらえる制度ですが、
中古住宅を販売しているのが不動産業者か個人かで保証してくれる機関が変わってきます。
売主が不動産業者の場合は大抵2年の特約が設定されていますが
実際には中古住宅の売主個人が販売しているケースが圧倒的に多くて個人の場合、瑕疵担保責任特約で短くすることができるので短くて1ヶ月長くても4ヶ月とかに設定されていることが多いです。
中古住宅は買った後の故障トラブルが非常に発生しやすいので、どうしても心配という方は10万円前後の費用はかかりますがインスペクションという第三者に建物点検をしてもらい雨漏りの欠陥がないか確認してもらうことが可能です。
建物が古ければ当然のことです。
今までに2回ほど耐震基準に関する大きな見直しが政府によってされてきました。
1回目は1981年、2回目は2000年に行って
ようするに築40年以上と築20年以上の中古住宅の場合、旧耐震基準ということになるので、より耐震性を気にする必要が出てきます。
細かく言うと2000年6月以降に行政が建築確認を受けた建物であればひとまず今の基準に近いということになるので、欠陥住宅でなければ基本的に安心はできるかなと思います。
ただし判断の基準についてはもう少し細かな条件もあったりするので中古住宅を購入する際には必ず新耐震基準についても不動産屋さんに確認をするようにしてください。
最後前回含めてまとめに入りますが
新築のメリットは以下の4つです。
1.希望に合わせて建てられる
2.ほかの人が使っていない
3.長く住める
4.維持費が安い
デメリットは
1.価格が高い
中古のメリットは以下になります。
1.価格が安い
2.立地の選択肢が広がる
デメリットは
1.修繕費やランニングコストが掛かる
2.故障をしやすい
3.耐震性が心配
冒頭でもお伝えしたように結局どっちを選ぶかはその人の価値観や今後の人生をどう過ごしたいかという部分が関係していきます。
新築にしても中古にしても選ぶ建物によって品質も大きく変わるので比べたからと言って、なかなか答えが出るものではありません。
ただ中古住宅の場合新築よりも注意点が多いのは確かでしっかり確認をせずに想定外の費用がかかってしまうケースは本当によく耳にします。
新築か中古を含め、今回解説したメリットデメリットだけでもかなり役に立ちます。
初期費用やランニングコスト、修繕費用など様々な観点から総合的に判断していただいてどちらにしても暮らし始めたら後悔なく暮らしていただければ幸いです。