屋根選び ~その参~

前回前々回と屋根についてお伝えさせていただきましたが、今回はいよいよ屋根のお話最終章となります。

では、屋根で失敗しないための3つ目のポイント下地の作り方についてです。
表面材をどれだけ良いものにしても、屋根の形状をどんなにカッコよくしても、下地がだめなせいで構造材が腐ったり劣化してしまったらまったく意味がありません。地震や台風の影響でも壊れてしまうかもしれない。それでは屋根にいくらお金を掛けても無駄になってしまいます。
ではそうならない為に何を考えなければいけないか?というと
①断熱
②気密
③通気
この3つになります。
ここからは聞いたことあるけどなかなか知らないワードも出てきますのであらかじめご紹介させていただきます。
〇断熱=外気の熱を家の屋内に侵入させないことを言います。
〇気密=家にはたくさんの隙間がありますが、その隙間を数値化したもの。
だからこそ気密性が高い=家に隙間がないことを意味します。
〇結露=外と中の寒暖差で空気中の水分が水蒸気になること。

屋根の断熱をしないと太陽光などの日射熱が直に家に入ってきてしまいます。なので家全体が熱くなってしまいます。だからこそ断熱の処理は必要不可欠ですが、同時に適切な気密の処理と通気の施工をしてあげないと、結露が発生して構造材に結局被害が出てしまいます。なので、住宅会社の人と屋根について打ち合わせをする場合は、屋根の表面材や形状の話だけではなくて、どのような断熱方法、気密方法や通気方法を行なっているのかも必ず確認するようにしてください。
正直住宅会社はプロです。自分自身が分からなくても大丈夫なので、きちんと相手側が説明をしてくれて理解できそうなのかを把握してください。しっかり屋根までも配慮されているのか、施工方法に根拠があるのかを、確認するようにしてください。
しっかり丁寧に説明してくれて、その説明が安心できて共感できるなら特に問題ないと思います。無いと思いますが、はぐらかされたりとか適当にスルーされたりしたら、要注意です。
これが下地の注意点です。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

最後、ポイントをまとめさせていただきたいと思います。

〇表面材について
『スレート』
メリット:初期コストが安い、デザインがシンプル、耐震的に軽い
デメリット:軽いから災害で飛んでしまう。15年に一回は塗り替えが必要。
『瓦』
メリット:断熱性が高い。60年近く塗り替えがいらない。
デメリット:重いので家に負担が掛かる。初期費用が高い
『ガルバリウム鋼板』
メリット:金額も瓦と比べて安い。耐久性も30年近くあり。デザインがシンプル。瓦と比べて1/10の重さ
デメリット:断熱性能や防音性能が低い。

〇屋根の形状について
雨漏りリスク
低  【切妻―片流れー差掛―寄棟―陸棟】高
※屋根の勾配が急であればあるほど雨漏りリスクは低い

住宅会社や職人の情報量や施工レベルに影響しやすいので、しっかり住宅会社にわからなくても尋ねてみること。

〇下地材について
断熱、気密、通気に注目していきましょう。
〇断熱=外気の熱を家の屋内に侵入させないことを言います。
〇気密=家にはたくさんの隙間がありますが、その隙間を数値化したもの。
だからこそ気密性が高い=家に隙間がないことを意味します。
〇結露=外と中の寒暖差で空気中の水分が水蒸気になること。

繰り返しになりますが、しっかり説明をしてもらえる住宅会社をあなたの中で選定していただき、家づくりを進めてもらえればと思います。
たかが屋根ですが、されど屋根です。
屋根によって家の温かさや雨漏りリスク、災害リスクを大幅に軽減できます。

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