家を建てても将来安泰ではありません ~その弐~

ちなみに前回の記事はご覧になっていただけたでしょうか。
今回は途中からの投稿になるため、前回の記事を読んでからこの記事を読んでもらえると、より理解度が増すと思いますので、ぜひお読みください。

 

では、前回に引き続き新築でやっておくべき老後対策の5つ目からについてお伝えしていきます。

それは・・・

5.洗濯物を干せる場所を一階に確保すること

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若い時はもちろん足腰なんてのは動かしてなんぼ!というものですので、二階のベランダでもあまり負担にはなりませんが、いざ年を取ったときに洗濯を干すためだけに、二階に上がるのは結構大変ですよね。要するに、どこで洗濯物を干すか考えておくようにしましょうということです。
例えば、家の一階にランドリールームを作ったり、乾燥機を設置したり、家の一階に干せるスペースを用意したり・・・。
ただ、防犯面で一階に洗濯物を干したくないという方もいると思いますので、そのあたりまで考慮して洗濯物の干す場所を考えた方がいいです。
最悪、住宅は年齢や家族構成の変化に合わせてリフォーム等すれば変えていけますが、老後資金が不安定という時代に、多くの費用をリフォームに使うのは、気が引けることもあります。なのでざっくりとでも計画しておくのが理想です。例えば、「将来的にこうしておきたい」から「今の間取りはこうしておこうや少しスペースを取っておこう」など考えてもらえると小さい工事だけで済むかもしれないので、今後のリフォーム費用を減らすことが出来ます。実際お家のプラン作りを住宅会社さんとしてると、正直将来のイメージがわかないと思いますが、その抽象的なイメージを具体化するのが住宅会社さんの力の見せ所でもありますので、ざっくりとしたイメージが湧いているのであれば、伝えてみるといいですよ!

では、5つ目については終わりにして新築でやっておくべき老後対策の6つ目についてお伝えしていきます。それは・・・

6.廊下を通りやすくすること

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通りやすくといっても、特別に幅を広くするまでは必要ありません。
なるべくモノを置かなかったり、廊下をあまり作らない間取りに工夫するだけでも充分だったりします。将来、車椅子になったことを考えると、廊下の幅も通常より広くしないと通れないと思っている方もいますが、一般的な日本製の車いすなら普通の廊下幅でも実は通れます。実はそういうことも加味して作られているんですよね。単に廊下を広くすると建物面積も多くなっってしまいますし、冷暖房も効きにくくなります。冬場は寒くて夏場は暑いになってしまうということですね。
だからこそ、もし必要性が湧かなければ廊下を無理に作らなかったり、なくすように間取りを工夫して+万が一、車椅子の生活になっても不自由のない生活ができるような工夫ををするようにしてみてください。

では、6つ目については終わりにして7つ目に入っていきます。それは、

7.平屋も検討してみるといいかも

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これは当たり前ですが、平屋の場合は元から洗濯物を干すのも収納関係も全て一階にあるので、老後対策だけで考えるなら一番理想的なお家です。
老後だけじゃなく若い時の生活でも階段が無いので、自分の部屋に行くのに二階上がる必要もないし、重い洗濯物を持って上がる訳ももないので、生活がとても楽になります。だからこそなんですかね?デザインもそうですが、今平屋はとても人気になっています。よく平屋は金額が高くなってしまうと意見を聞きますが、実際に計算してみるとそんなことはなくて、同じ間取りの二階建てと比べると階段がない部分面積は抑えられるし、材料も削減できます。実は二階建てとさほど変わらない金額で建てることができます。
あとは住んでから20~30年経った時の塗り替えのメンテナンスコストも、平屋の方が少なくて済みます。ただ、一つ欠点としては広い土地が必要だということです。住宅は家だけを建てればいいかというとそうではありません。車を何台停めるかどうかにもよりますが、最低でも50坪ぐらいは敷地が必要になったりします。土地費用が高くなってしまうということですね。
土地を加味して二階建てと平屋で差し引くと、結論平屋の方が高くなってしまうということです。
だからこそ、注文住宅を今後建てるあなたは、家だけを考えるのではなく、土地や諸経費を含めたトータルコストをしっかり考えた上で、どんな家がいいか?を考えてみてください。

最後まとめに入りますが、多くの方が家を建てたら老後まで終の棲家としてマイホームで暮らして行きます。当たり前にライフスタイルは変化していきますし、年齢とともに体力も無くなってくるので、できるだけ長期スパンで家づくりを考えて、老後のことも視野に入れながら考えてもらうと後々の後悔や費用負担を減らせるのではないかなと思います。
以前の記事と繰り返しになりますが、今後年金がもらえなくなることはありませんが、額が減るのは必然です。
さらには医療費など高齢者への負担がたっぷり上がると予測されています。
そんな収入が低くて、出費が多い時にリフォームとなると、家計への代打気になりかねません。
ざっくりでも構いませんので、予測をして家を考えていただければ幸いです。

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