では、今回は将来のために家づくりでやっておくべき老後対策を6つに分けてお伝えしていこうと思います。老後について考えるのは生活資金の部分もありますが、今回は家づくり本体についてお伝えしていきます。ちなみに補足ですが、老後資金に関しては皆様は考えながら家づくりをされていますか?
よくニュースで「年金が払われないかもしれない!」や「老後のために!」という話が出てきますが、それぐらいこれからの日本での老後は大変だということです。年金は下がり、医療費や生活費は上がり・・・など踏んだり蹴ったりですが、一番私の中で危ないと思っているのは、住宅ローン種類の割合の変化です。
だいぶ前に日経新聞にも載っていましたが、固定金利と変動金利の割合が以前は7:3だったのが4:6になり、変動金利を組む方が固定金利を組む方の割合を超しました。
結論、新聞ではどんなことが書いてあったかというと、将来住宅ローン破産する人が増えるのではないかと掲載していました。決して変動金利はダメというわけではありませんが、しっかり理解した上で組まないと大変なことになりかねないので、注意してください。
では、余談はこれぐらいにして、本題に入っていこうと思います。
今ご覧になっているあなたは家を建てるときに、自分の老後をイメージして、その対策を取った家づくりを考えていますか?もし何も考えてなくて生活をしていたら、ちょっと危険かもしれません。老後になれば足腰は悪くなって今までできていた階段の上り下りや家事などが自由に出来なくなったりします。年をとってから家をリフォームしようとしても時間もお金も余分にかかってしまう可能性があります。そこで今回は将来のために、新築を建てるときにやっておくべき老後対策6つのポイントを紹介します。これからマイホームを建てて暮らして行く中で、仕事や家事、子育て、使いやすい動線が良い!というのはもちろん大切ですが、誰でも年をとっていきますので、その時の準備も合わせてしておくと20~30年後の老後にも建ててよかったなと思える家づくりになります。今回の記事で生涯にわたって住みやすい家はどういうものなのか?など参考にすることが出来ますので、是非最後までご覧ください。
結論から言うと老後含め使いやすいお家は次の6つが重要になります。
1.将来一階に寝室を作れるようにする。
2.水回りをまとめた間取りにする。
3.一階の収納を充実させる
4.洗濯物を干せる場所を一階にも確保する
5.廊下を通りやすくする
6.平屋で立てることも検討する
になります。
上記にあげた6つは暮らしやすさを大きく左右する大切な部分で、さらには後から直そうと思ってもなかなかできなかったり、費用や時間かかってしまう部分になります。
それでは1つずつ解説して行きます。
まず家づくりの老後対策その1は、
当たり前ですが、年を取ると当然階段の上り下りが大変なので、一階だけでひと通りの生活ができるようにしておくと、老後がとても楽に生活できます。家を作ったばかりの時は子供や家族みんなで寝るために二階を寝室にしてもいいと思いますが、将来的に一階に移動できるようにしておくと便利です。とは言っても一階は玄関やLDK、水回りなどが集中していてボリューム的に寝室を作るスペースを確保するのは難しいかもしれませんが、例えば一階のリビングを少し大きめに作って、将来四畳半ぐらいに仕切れるようにしておくなど少しの工夫でコンパクトな寝室を作ることは可能です。将来、階段の上り下りが大変になるのは確実です。もし予算的に可能であれば、一階に寝る場所を想定した家づくりをしておきましょう。
ではその1に関しては終わりにしてその2についてお伝えしていきます。それは、
水回りは主にキッチンや洗面、トイレ、お風呂などのことですが、これらをできるだけ近くに配置すると家事をするにあたっての動線が短くなるので、奥様の負担を減らせることが出来ます。また、年をとったときにも移動を最小限にすることができお身体への負担を軽減できます。もし今後一階に寝室を設置する場合には、できるだけ寝室の近くにトイレを設置するように意識していれば年をとってトイレが近くなったときにも便利です。老後というと、なんとなく寝たきりみたいなイメージを思っている方がいるかもしれませんが、多くの人は動けなくなるまで全部自分でやろうと思っていますし、実際にそうしている人が大半です。なので、水回りをまとめておくのは建ててすぐの生活だけじゃなくて、自分の将来への配慮にもなるので、出来る限り取り入れるようにしてみてもらえると将来楽に生活ができると思います。
家づくりの老後対策その3は、
これは2つ目の一階に寝室を作ることと繋がっていきますが、一階に寝室が来れば当然、そこでの生活がメインになるので、二階に収納を集中させてしまうと、一階の収納が足りなくなります。初めから一階に収納を多くとればいいのですが、限られた坪数の中で一階だけ集中させてしまうと二階の子供部屋などへ収納を置くことが出来ません。家族それぞれの用途を考えると、多いのがつい収納を二階に集中させてしまって、一階の収納はおろそかになりがちです。もちろん敷地の広さが限られていたり、予算がギリギリの場合は難しいかもしれませんが、それでも将来の為に一回収納充実させた方が良いと意識していれば、多少でも工夫してスペースを確保できると思います。生活の場所を移すイメージがある方は収納も合わせて考えてみてください。
今から老後なんて考えられないという方が多いと思いますが、一階の収納スペースを多くとったからと言って、そこに若いうちに収納をパンパンにしてしまうと後が大変です・・・。あくまで、少しの余裕をあけてもらいながらこまめに断捨離をしてもらうと過ごしやすい生活空間が取れると思いますので意識してみてください。